muni AI

24時間 市民の質問に答えるAI窓口

和歌山市様 実証実験(PoC)のご提案

Kaze 中村 仁 / 2026年3月12日

muni-slides.pages.dev

muni AI とは

和歌山市の公開情報をAI用データベース化し、
市民の質問に 24時間・正確に 回答するAI窓口サービスです。

できること

  • 制度・届出・条例の案内(転入届、国保、介護保険 等)
  • ごみの分別・収集日を地区レベルで回答(全449エリア対応)
  • 手続きフローの一覧提示(「引っ越し → 必要な38手続き」)
  • 担当窓口・電話番号の案内(答えられない質問も担当課へ誘導)

利用チャネル

Web(muni.kaze.jp)+ LINE(スマホでいつでも)

muni AI に聞いてみます

これからデモでお見せする質問

  1. 「大阪から和歌山に引っ越します。何の手続きが必要?」
  2. 「紀三井寺のごみの日はいつ?」
  3. 「ブロック塀の撤去に補助金はありますか?」
  4. ご自身で自由に質問

ぜひお手元のスマホからもお試しください

Web版
wakayama.muni.kaze.jp
LINE版
@137stmxs

こんな課題はありませんか?

⏰ 時間の壁

窓口は平日 8:30〜17:15 のみ。夜間・休日に調べたい市民は対処できない

🔁 繰り返し対応

同じ質問に毎日何度も回答。職員の時間が定型対応に消える

🔀 担当窓口が分からない

市民は「何課に聞けばいいか」が分からず、正しい窓口にたどり着けない

🔍 HPで情報が見つからない

市HPに掲載されているのに、ページが多すぎて市民がたどり着けない

muni AI の仕組み

市民が質問(Web / LINE)→ AIがDBを検索 → 正確な回答+担当窓口を案内

和歌山市HP全ページ + PDF文書から 10万7千件 のデータをAI用に構造化済み

  • 制度案内・届出・条例・計画書
  • ごみ品目(分別検索)・地区別収集日
  • 手続きフロー・窓口情報(電話番号付き)・FAQ

既存サービスとの違い

観点 FAQ型 ChatGPT muni AI
回答範囲 登録済みのみ(数百件) Web上位1〜3件 10.7万件DB全体
手続きの網羅案内 × △(1〜2件) ◎(38件一覧)
地区レベル検索 × × ◎(449エリア)
回答の安定性 ×(毎回変わる) ◎(DB検索)
回答の修正 FAQ編集が必要 市は修正不可 データ修正→即反映
LINE対応 別途開発 ×

技術の優劣ではなく、市が自ら育てていける資産かどうかが違います。

安心の仕組み

🔗 回答に根拠リンクを表示

元データに市HPのURLがある場合、回答にリンクを添付。市民が自分で最終確認できる

⚠️ AIの限界を明示

「AIの回答は参考情報です」と画面上に常時表示。重要な手続きは窓口確認を促す

🛡️ 誤回答防止

DBにない情報は「担当課にお電話ください」と案内。推測で答えない

🔒 個人情報ゼロ保存

名前・住所・マイナンバーは受け付けない設計。万が一入力されても自動マスク処理

🇯🇵 国内データ処理(ISMAP認定)

Amazon Bedrock(AWS東京リージョン)。入力・レート制限等のセキュリティ対策も実装済み

導入効果の試算

前提: 窓口・電話問い合わせ 推定 年間約35万件
(1件あたり平均10分 / 職員1人 = 年間2,000時間として算出)

シナリオ AI対応率 削減時間 職員換算
悲観 10% 5,833時間/年 約3人分
通常 25% 14,583時間/年 約7人分
楽観 40% 23,333時間/年 約12人分

定型的な問い合わせはAIに任せ、職員の時間をもっと価値のある仕事に

計測: チャット後アンケート「解決しましたか?」の「はい」率をPoCで実測

もう一つの価値:市民の声がデータになる

  • 全問い合わせのログを自動記録
  • 「どの課の質問が多いか」「どの情報が不足しているか」 をデータで可視化
  • 回答が不十分だった質問 → データを追加すれば次から正確に回答できる
  • 使えば使うほど賢くなる。だから、早く始めるほど価値が積み上がる

現在は市民が何に困っているか、体系的に把握する手段がありません。
muni AI を通じて、問い合わせそのものが改善のためのデータになります。

まずは1ヶ月、無料でお試しください

項目 内容
期間 1ヶ月(延長可能)
費用 無料(Kaze全額負担)
市側のご負担 ゼロ
市側へのお願い HPへのリンク掲載 or 試験公開ページの設置許可

PoC → 効果レポート提出 → 本契約のご検討 → 翌年度以降

結果が良くなければ、そのまま終了で構いません。
市のシステムには一切手を加えません。リスクはゼロです。

PoCの先に見えている世界

フェーズ 内容
今回のPoC 市民向け24時間AI窓口(Web・LINE)
2 電話窓口のAI支援 リアルタイム文字起こし+多言語翻訳
3 庁内業務エージェント 条例検索・議事録要約・稟議下書き
4 自治体間連携 広域災害対応・共通データのコスト分担

職員も住民も減る中で、行政サービスの質をどう維持するか。
今日お見せしたのは最初の一歩です。このデータ基盤の上に、これだけの展開が可能です。

地元 和歌山から、地元のためのAIを

Kaze 中村 仁

所在地:和歌山県和歌山市 / 2026年4月 法人設立
TEL:090-3820-8731 / Email:info@kaze.jp
Web:kaze.jp / muni.kaze.jp

東京のベンダーではなく、地元の会社が地元の課題に取り組んでいます。

Appendix

質疑応答用の補足資料

A1: 他の自治体の生成AIチャットボット事例

自治体 人口 種別 開始時期 特徴
渋谷区 23万 生成AI + RAG 2025年3月 LINE対応。2ヶ月で10万QA、解決率77%
佐賀市 23万 生成AI + RAG 2025年2月 4ヶ月で電話問い合わせ15%減
葛飾区 46万 AIエージェント 2025年秋〜 窓口職員支援型(NTT-AT)
千葉県 生成AI 2025年2月 福祉相談特化

大多数の自治体はまだFAQ型(500〜2,000件のQ&A登録)。
生成AI + RAG型は渋谷区・佐賀市など一部の先行自治体のみ。

参考: 横浜市イーオ(FAQ型・ごみ分別特化)は月9万件。写真からごみ種類を判定。

A2: muni AI と他の自治体AIの比較

観点 FAQ型(多数派) 渋谷区・佐賀市 muni AI
技術 キーワード一致 生成AI + RAG 生成AI + Tool Use + RAG
データ規模 500〜2,000件 非公開 10万7千チャンク
検索方式 FAQ一問一答 ベクトル検索 DB検索 + 全文検索の使い分け
ごみ品目 FAQベース 不明 全品目DB完全一致検索
地区別収集日 カレンダーリンク 不明 全エリアDB検索
手続きフロー テンプレート数十件 不明 全フロー(関連手続き自動提案)
LINE 一部対応 渋谷区は対応 対応

A3: 6段階フォールバック設計

「分かりません」で終わらせず、必ず次のアクションを提示する仕組み。

Level 動作
1 構造化データから正確に回答 「アイロンは何ごみ?」→「燃えないごみ」
2 ナレッジ検索で高信頼の回答 「固定資産税の減免制度は?」→ 制度詳細
3 部分一致 + 担当課確認を案内 回答 +「詳しくは税務課へ」
4 キーワードから担当課を推測 「○○課が担当と思われます。TEL: XXX」
5 和歌山市総合案内への誘導 「総合案内(073-432-0001)へ」
6 市の管轄外と判定 「パスポートは県のセンターへ」

A4: 10種類の検索ツール

AIが質問内容に応じて、自動的に最適なツールを選択してDBを検索。

ツール 用途 ツール 用途
ごみ品目検索 「○○は何ごみ?」 手数料検索 「住民票の手数料は?」
手続き検索 「転入届に必要なもの」 市外案内検索 「パスポートはどこで?」
手続きフロー 「引っ越しの手続き一覧」 キーワード→担当課 フォールバック用
窓口・課の検索 「○○課の電話番号」 ナレッジ全文検索 制度の詳細・背景
ごみ収集日検索 「紀三井寺のごみの日」 FAQ検索 よくある質問

複数ツールの組み合わせも可能。例:「引っ越し」→ 手続きフロー + ごみ収集日 + 窓口案内

A5: なぜAIが必要か — 和歌山市の構造的課題

  • 県庁所在都市の中で最も早く連続的に人口が減少(約半世紀にわたる流出)
  • 2050年には高齢化率38.7%(2020年: 31.1%)
  • 若者の減少で社会保障・災害対応力の維持が困難
  • 職員採用も年々厳しくなり、1人あたりの業務範囲は拡大

「職員も住民も減る中で、行政サービスの質をどう維持するか」
これが和歌山市の本質的な問い。PoCで作るデータ基盤が、将来の展開の土台になる。